報恩講のお参りにて

今年も報恩講参りで沢山の感動をいただきました。

あるおばあちゃんは、二階のお仏壇に御仏飯をお供えして、お正信偈をお勤めするのが、毎朝の日課です。
数年前にご主人が往生され、一人暮らし。
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歳をとられて足を悪くしたおばあちゃんは、最近は二階に上がることも難しくなりました。

「私は阿弥陀様が大好きなんよ。
お給仕ができんようになって、寂しゅうて寂しゅうて」とおっしゃいます。

報恩講のお参りも、お仏壇の前まで上がれません。
「いつもここからお礼させてもらっとるんよ」と、階段の下に椅子を用意しておられました。

私は二階。おばあちゃんは階段下。

ふすまを開け、おばあちゃんに聞こえるように、いつも以上に大きな声でお勤めしました。

おばあちゃんも大きな声でお正信偈をご一緒にお勤めされました。

姿は見えなくても、声はちゃんと届いてくださるなー、と有り難い時間でした。

法話と御文章はおばあちゃんの前でいただきました。